福祉職の転職先として、小規模多機能型居宅介護を選ぶのは効率がいいです。小規模多機能型居宅介護には、デイサービス、訪問介護、宿泊の3つのサービスがあります。つまり、一つの事業所に就職するだけで、デイサービス・訪問介護・短期入所(ショートスティ)の仕事ができるので、仕事の幅が広がり、知識も技術も向上します。また、小規模多機能型居宅介護のサービスは利用者の介護度に応じて利用料金が固定されているので、料金のことで事業所と利用者側が頭を悩ます必要もありません。
料金といえば、小規模多機能型居宅介護の利用料は、訪問看護を利用できるシステムになっているため、医療が必要な利用者の援助も可能ですし、訪問看護師と連携することで、自分自身の医療に対する知識も深まります。
医療の知識は今後ますます求められることでしょう。それは在宅で生活する高齢者の医療依存度が高くなっていくからです。簡単にいうと、難しい医療行為が必要な高齢者が、これまでは病院で入院していたのに、自宅で生活するのが当たり前になっていく医療・福祉の制度がどんどん強くなっていきます(国家予算の医療費をおさえるためです)。
いきなり、デイサービス、訪問介護、宿泊の援助をすることに抵抗を覚えるかもしれませんが、全ての小規模多機能型居宅介護に、職員や利用者を調整する介護支援専門員(ケアマネージャー)がいるので、すぐに相談することができます。将来、介護支援専門員として働きたい方にとっても、小規模多機能型居宅介護は魅力的な職場ではないでしょうか。