小規模多機能型居宅介護の仕事の課題

小規模多機能型居宅介護の仕事は、一つの事業所で様々な種類の介護を経験できる点が魅力です。しかし、その一方で多様な介護があるために人手不足に悩まされている小規模多機能型居宅介護事業所が多いという課題があります。
小規模多機能型居宅介護では、デイサービス、訪問介護、宿泊という3つのサービスを提供しています。一つのサービスのみを提供している事業所に比べて当然人手がたくさんいることになるのです。中には、日中はデイサービスや訪問介護の仕事をしながら夜勤もこなす介護士がいる現状があります。非常にやりがいがある仕事ですが、無理な勤務体制が原因で体調を崩したり、ストレスでメンタル面の不調がでたりしてやむなく休職や退職をする介護士が後を絶たないともいわれています。そのため、常に人材が不足しているのですが、それが原因で介護の質が下がることは避けなければいけません。
この課題の改善策として、介護士が安心して長く働けるような職場環境を整えることがあげられます。具体的には、福利厚生の充実や、勤務体制の見直しが考えられます。福利厚生を充実させ、有給休暇などの休暇を取りやすくすることで、激務から体を休めたり気持ちをリフレッシュさせたりする余裕をうむことができるのです。勤務体制の見直しは、日勤の後に夜勤が入るような無理なシフトを見直し、介護士の体調に充分に配慮しなければいけません。また、子供がいる人や自身も介護をしている人も働きやすいように、様々な雇用形態を準備することも多くの人材を確保するために大切なことでしょう。